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このインチキ野郎!
鼻行類とか、平行植物とか、インチキ動物(幻想動物)っていいですよね。
バカっぽいです。インチキ論文です。
しかし平行植物の世界はイカしてるな。
マネモネとか、メデタシとか、カタチェクキマグレとか。
ルネ・ラルーの「ファンタスティック・プラネット」に出てくる怪しい奴らは
鼻行類か平行植物の仲間じゃないかと僕は踏んでいるわけです。
屹度この認識は間違って居ない気がします。
レオ・レオーニといえば「スイミー」とか「あおくんときいろちゃん」とかのほうが有名な気がするな。
子門真人も唄ってたし。スイミーの唄。
だいたい羊が生えてる植物(ヒツジノキ、或いはバロメッツ)て。
この絵がまたヘタウマでいい味を出してます。
実在的植物と帰納的植物があってどーのこーのとか、
このインチキ植物たちを真面目に語っているところがなんだかのんきでおかしい。
出てくる人物も実在だか非実在だかわかんないし。
写真まで入れちゃってからに。もう無茶苦茶。
わけがわかんないのや、ファンタスティック・プラネットのあの気色悪さを感じるローラン・トポールさんの画風が好きな人にはお勧めしたい。
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夏目漱石「坊ちゃん」のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1030921732/
何の気もなく教場へ入ると、黒板いっぱい位な大きな字で、【天麩羅先生】と書いてある。
俺の顔を見てみんなわぁと笑った。俺は馬鹿々々しいから、【てんぷらを食っちゃおかしいか」と聞いた。
すると生徒の一人が、「然し四杯は過ぎるぞな、もし」と言った。四杯食おうが五杯食おうが、俺の銭で
俺が食うのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして控所に帰ってきた。
十分経って次の教場にでると【一つ天麩羅四杯也。但し笑う可からず】と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。冗談も度を越せばいたづらだ。
焼餅の黒焦(反対語は、焼餅は狐色)のようなもので、誰も誉め手はない。
田舎者は此呼吸が分からないから、どこ迄押していっても構わないという了見だろう。
一時間も歩くと見物する町もないような狭い都に住んで、外に何も芸がないから、天麩羅事件を
日露戦争のように触れちらかすんだろう。憐れな奴らだ。
子供の時から、こんな教育されるから、いやにひねっこびた、植木鉢の楓見た様な小人ができるんだ。
無邪気なら一所に笑ってもいいが、こりゃなんだ。子供の癖に乙に毒気を持ってる。
「こんないたづらが面白いか、卑怯な冗談だ。君らは卑怯という意味を知ってるか」と言ったら、
「自分がしたことを笑われて怒るのが卑怯ぢゃろうがな、もし」と答えた奴がある。
やな奴だ。
わざわざ東京から、こんな奴を教えにきたのかと思ったら情けなくなった。