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「地球の長い午後」
オールディスのきわめて有名なこの作品。
椎名誠の「みるなの木」はまんまこの作品の剽せ…いえ、換骨奪胎です。
田中啓文が「地球と月の間にでっかい蜘蛛の巣張るって言うバカな話」つってたのはまことに正しい。
ホウキイチゴやらツナワタリやらもうわけのわかんない植物性生物が沢山でてきて凄い壮観。
知性キノコ気味悪いし。ソーダル・イーだかスリア=ラーだかのイメージ湧かないし。
主人公グレンはバカ(と言うか知性は失われつつある人間だから仕方ないけど)だし。
これだけワケわかんない生物が蠢きまくる世界で、なおかつなんかそれがイメージ出来てしまうのはすさまじい。
SFは絵だ! って言うのを体現した作品だと言い切ってしまいたい。
椎名誠に影響与えまくってるのはよくわかりました。
元々シーナからSFの方に入った人間なので、この作品にはやっぱり太鼓判を押したい。
是非とも。