折角好きな小説を埋めたので、これからあから順に感想とか書いていこうと思います。
ていうかこれで多分暫く持つし。五十ぐらい。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))


PKDのあまりにも有名なこの作品、今更俺が感想など書いたって
どうせ大したものにはならなそうですが、まあネタないし、いいか。
個人的には「高い城の男」や「流れよ我が涙、と警官は言った」
のほうの世界の崩壊感が好きなのですが、
妙な縛りで入れようがもなくなったんでこっちになりました。
SFではじまってSFで終わらせたかったし。
とくに、ディックは自分の生まれた年に亡くなっているので、
余計なんか勝手な思い入れが。ジョン・レノンよりも。

この世には二種類の人間がいる。
死んでいることに気づいている者と、そうでない人間の、二種類。
(中略)
ようするにこの世は死者でいっぱいだ。

−−神林長平死して咲く花、実のある夢


ユービックの感想でもないのに、
いきなりちょっとピントズレした引用からはじめます。
いま手元にねえから記憶だけで感想を書こうとか考えてる俺をなんとかしてください。
そしてつらつらと書いていったらまとまらなくなって折角書いたのまで削除。
やっぱ俺バカだわ。うん。
どこでも書いてあることの焼き直しになりますが、
結局「人間とはなにか」と言うことなのでしょう。
ブッ壊れた世界で、少しずつ歪んだ人間、アンドロイド達が見せる
この舞台は哀しすぎる。
偽蜘蛛はいらない、欲しくない。
世の終わりを見るために山を登り続けるのも厭だし、
それに石を投げる側にも、投げられる側にもなりたくはない。
それに共感するなんていう、マゾヒスティックで倒錯して、
それでいて人間味を感じられる哀しい宗教なんか厭だ。
たといそれがニセモノであろうとも。
同じニセモノなら、ぼくはボコノン教を選びたい。
人間であることは一体どこにあるのか。
アンドロイドと人間はどう違うんだ。共感できないだけか。
酢豆腐な俺の頭では結局分からない。
ただ、この作品はPKDには珍しくハッピー・エンドで終わります。
そのあたりだけが救いか。
さっぱりなにが言いたいかわからなくなったので速攻待避!
きっとアンドロ羊で来たひと、がっかりするよなあ。
ごめんなさいこんなんで。
あ、そうだ。どうでもいいけどこないだのトリビアの泉
コドピースがどうとか云ってましたね。
これ俺この小説で知りました。
股袋。放射能よけの。ルビがコドピースだった。